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レジンアイの作製体験キットについて

今回は以前から温めてきた企画を実行したいと思います。
タイトルどおり、レジンアイの作製体験キットです。
現在色々と考えておりますが、理想は7月のアイドール東京で5セットくらい出せたらいいな、と考えております。

企画段階ですがキットの内容物(現段階)としては、
・マニュアル(A5サイズフルカラーコピー誌。ページ数未定。概要は下記参照)
・シリコン型(22mmを4つ)
・エポキシレジンA液B液(デコレジーナ E386)
・キャストレジンA液B液(ウェーブ レジンキャスト ホワイト)
・離型剤(液体タイプ)
・調色スティック1本
・スポイト2本
・ツールクリーナー
・パール紙 A6
・ゴム手袋


ただこれだけでは出来ません。
ご購入者様にご用意していただく物があります。

ご用意いただく物
・はかり(できれば0.1g単位ではかれるもの)
・キャストレジン用の混ぜ容器(2つ)
・エポキシレジン混ぜ容器(1つ)
・光沢クリアスプレー
・ピンセット
・耐水やすりやコンパウンド(スポンジ状のやすりが使いやすいです)
・換気のできる作業環境
・マスク等(削り工程で粉末が出たりしますので、喉の弱い方は特に必要になります)
・ある程度薬品がこぼれても大丈夫な環境(作業時に敷ける物、サランラップや少し厚手のビニールシート等がオススメです)
・アイパターン
・アイパターンを作成できるPCとソフトウェア等
・作成したアイパターンを出力するためのプリンター等
・出力したアイパターンを切るハサミ
気泡や硬化不良が起きても諦めない気合


大体このくらいになります。
薬品がこぼれても大丈夫な環境とありますが、主にキャストレジンが厄介です。
というのも、デスクで作業していて混合液がこぼれると強力に貼りついて取れません。
なのでサランラップやホムセン等で売っている透明ビニールシート等があった方がいいです。
硬化後にペリっと簡単に取れるのはシリコン素材やサランラップ等です。
ビニールシートは材質にもよりますが、硬化後はほぼ取れないですので、使い捨ての安い物等で大丈夫です。

その他にも「あったらいいな」的な物もありますが、それはマニュアル参照orイベントで直接お話いたします。

後は、こういう方には残念ながら向かないというのがありまして・・・。

・レジンアレルギーの方
・薬品の匂いに弱い方(シンナー等の刺激臭の物が多いです)
・お子様やペットが触れられない場所が無いという方


扱う内容が全て薬品またはそれに準ずるものとなっております。
特にお子様やペットが触れてしまえる環境は非常に危険です。
誤飲などしたら本当に大変です。
他にもレジンの硬化剤(主にB液)に触れただけでもそれを落とすのは大変です。
乾燥してしまったら石鹸や家庭用洗剤やシトラスクリーンでも落ちません。
また、レジンアレルギーに関しましてはやってみなければ解らないということもあります。
作製中に肌や喉などに異変を感じたら、すぐに作業を中止し、病院へ行かれます事をお勧めします

上記の内容はマニュアル内にも目立つように書かせていただきます。

マニュアルの内容は、あくまで私とらこが作っている手順であり、これを守る必要はありませんが、最低限の注意事項やその他諸々を記載させていただきます。
アイディーラーさんによって様々なやり方があります。
あくまで作る参考になればと思います。

また、色々と使ってきた材料のレビューや参考価格も掲載いたします。

サポートの方も色々と考えております。
今のところTwitterのDMや、Web上のお問い合わせフォームからしかできませんが、文章では伝わりにくいこともありますので、その辺は臨機応変にやっていきたいと思います。

******************************************************************

この企画を思いついたのは、イベントにいらっしゃるお客様やメール等で、

「やってみたいけどよく解らない」
「自分好みのアイを作りたいけど、注文は面倒・・・」
「どうやって作るのか」
「材料は何を使えばいいのか」
「スタートアップにお金が掛かってなかなか出来ない」


等のお声を頂き、何とかお気軽にできないものかと考えておりました。

しかしレジンアイは本当に難しいです。
季節や温度・室温・湿度などによっても色々と変わってきます。
特に冬場は向いていません。これは私を含めアイディーラー様全てが思っていることです。
失敗も多いです。
きちんとやった「つもり」なのにマイクロバブルの発生や、パターンの位置ずれ等を起こし、1ロット(大体50個以上)を全て廃棄したこともありますし、もう嫌だ止めた!!!と心が折れる時もあります。

けれども物作りは本当に楽しいですし、ご自身で作られたアイをドールに付けてみた時は嬉しいです。
というわけでいかがでしょうか!

価格は未定ですが、3,000円から3,500円くらいで納められるようにいたします。

また、こういうものを入れて欲しい、等ありましたらお気軽にコメントやDM等頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします!!
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ドール レジンアイ作成工程 番外編

皆様おはこんばんちわです、とらこです。
今回はアイ作成工程の番外編です。
実は今まで使っていたシリコン型がダメになりまして・・・。
シリコン型が半透明だったものが白く変色して、出来上がったアイに白いゴミが付いてきてしまったり、欠けが生じたり・・・。
今までこういった物作りをしたことが無かったので全くの無知状態。
何でこうなったんだろう?と友人に相談したら、シリコン型には限界ってあるよ、と言われてビックリしました!(ホント無知なんです・・・)

で、日曜日に秋葉原のボークスに行って店員さんに更に詳しく色々聞いてみたのですが、こんな無知な私にとても親切に教えていただきました。対応してくださった店員さんに大感謝しております!
それで購入したのがこちら。
IMG_1612.jpg

前回使っていたのはクレオスのMr.シリコーンでしたが今回は造形村のスーパーEXシリコン 1kgを購入しました。
型取り用のブロックは初代シリコン型を作った時に購入したMr.型取りブロックがあるので新規に購入はしませんでした。

型取りブロック範囲内に油粘土を敷いて麺棒で平らに均します。
IMG_1594.jpg

この写真は2回目の型取りの状態なので型用のアイの形が残っていますが気にしないでください(笑
ブロックを2段積んだ時点でアイを配置します。
この時型用のアイをしっかり油粘土に押し込まないと型と粘土の間にシリコンが流れ込んでしまうので気を付けて配置をします。
ただ押し込みが強すぎると油粘土のところが浮き上がってしまうので程々にします。加減って難しいですね(笑
配置が終わったら、ここで1度目のシリコンバリア(剥離剤)を筆で元になるアイと油粘土に塗ります。
IMG_1596.jpg

IMG_1606.jpg

個人的な理由ですがここで1度目を塗るのはアイ全体に塗ったのが解りやすくなるのと、油粘土の端まできちんと塗れるからです。
この作業が終わったらブロックを積み重ねます。
IMG_1607.jpg

レンガを積んでいるみたいですし、後は子供の頃に遊んだブロック遊びを思い出すのでちょっと楽しいです(笑
横から見るとこんな感じです。
IMG_1608.jpg
赤いブロックは一番下に敷く物なのですが、私は油粘土があるので一番上に置いてます。

そしていよいよシリコンを流し込みます。
私は型は5個欲しいので1回に使う量は200gです。
本来はもっと少なくてもいいと思います。200gだと結構厚みが出ますがその方が安定している気がするので200gにしています。
硬化剤は100:4なので8g入れてしっかり撹拌します。
最初は原液と硬化剤が全然混ざらなくてちょっと焦りを感じるかもしれませんが心配ありません。ゆっくりと大きくかき混ぜていきます。
撹拌中に気泡もできますが大きい気泡は流し込んでから浮かんできますのでこちらも心配ありません。硬化時間も数時間と余裕があるので
IMG_1613.jpg

使用するのはプラスチックスプーンです。
しっかり撹拌できたら流し込みます。
シリコンのヘラがあると非常に便利です。スプーンもヘラも百均で売っています。
便利な時代になりましたねー・・・。
IMG_1617.jpg

あまり気にしなくていいのですが流し込んでしばらくすると気泡が浮いてくるのでこれをちょいちょいと潰します。
造形村のシリコンを使った感想ですがクレオスの物に比べたら気泡ができにくいかなーとも感じました。
半透明と色付きの違いなのでしょうか?
IMG_1618.jpg

プチプチと気泡を潰して硬化待ちします。
スペック上では23度で6時間で硬化と書いてありましたが今の時期はちょっと気温が低いのと、丁度この日は10月中でもかなり気温が落ちたので8時間~10時間程硬化時間を設定しました。
匂い等はかなり抑えられているので楽でした。シリコン独特の匂いはありますがそれほど気になりません。

さて硬化完了です。
IMG_1585.jpg

ブロックの隙間にシリコンが流れ込んでしまうのでバリが大量にできてしまうのでこれを切り除きます。
それと油粘土も少量こびりついているのと剥離剤成分が残っているのでバリを切り取った後に中性洗剤でしっかり洗浄します。
IMG_1591.jpg

この写真の型は1回目に作った物なので型取りブロックに溢れた油粘土が付着しているのでブロックも歯ブラシ等で洗い流します。
モノは大事にしないとダメというのを嫌というほど思い知ったので・・・。

そして出来上がったものがこちらです。
IMG_1628.jpg

まだバリが少し残っているのとブロックの跡が付いてしまっていますが使用に問題はありません。
この造形村のシリコンはクレオスのシリコンに比べて結構プニプニしてるかなーって印象です。もちろん柔らかすぎず、程よい硬さがありますので結構安心感があります。

今回はスプレー型の剥離剤を購入したのでこれを使用してできるだけ寿命を長くしたいと思っております。
シリコンバリアでもいいんですが筆跡が付いてしまうのでちょっと使い辛くて困っていたので良かったです。


次回のシリコン型はWAVEの物をすでに購入済みです。
今は22mm-24mmの物しか作っていないのですが、友人の子に付けた時にちょっと大きいなーという感想を頂いたので20mmの型を作ろうと思っているのですが、現段階でまだ色々作成が追い付かない状態なのでもうちょっと先になると思います。
アイパターンも作り直さないといけませんし・・・。アイパターンの印刷は楽なんですが切り抜きが凄い大変です。
紙を変えたので現在型作りと同時進行で切り抜きもしています。
手と目がものすんごい疲れちゃうので大変です(*´Д`)

ですが、より良いものを作っていきたいのでこれからも頑張りまっす!!

作成工程 その3はもう少々お待ちください!

ドール レジンアイ作成工程 その2

こんにちわ、とらこです。
さて、レジンアイ作成その2でございます。

前回からの続きです。

レジンキャストEXが硬化して、取り出したアイがこちらになります。
以前は剥離剤を使っていたのですが、剥離剤を塗ると凸凹が増えるので初期の段階でやめました。
IMG_1551.jpg

IMG_1534.jpg

柄がくっきり見えますね。
しかしこのままクリアは吹けません。
硬化不良を起こしているアイが無いかとか、レジンキャストEXを流し込む段階で溢れて繋がってしまった余分なものを取り除いたり、後はシリコン型の方で一穴だけちょっと凹凸があるところがあるのでそれを削り落としたり等の研磨作業に入ります。
まずは裏面の研磨作業です。
水研ぎ対応のサンドペーパー400番と、棒状のやすりを使います。(すいません、写真撮り忘れました・・・)
余計な部分を落としたら、今度は3Mのスポンジ研磨剤Ultra Fineを使ってレンズ部分を研磨します。
最近はエポキシレジンに変えてレンズの傷も減ったのでレンズ部分の研磨はこれでちょいちょいと磨いて終了します。
大きな傷があった場合はタミヤのサンドペーパーの大体400番くらいを使って水研ぎします。
傷が消えたらスポンジ研磨剤で磨く、という作業の繰り返しです。
これが結構大変で、モノが小さいだけに指が痛くなります・・・(*´Д`)

研磨を終了させて水洗いをして乾燥させたらいよいよウレタンクリア塗装です。
IMG_1542.jpg

使っているウレタンクリアはフィニッシャーズ ウレタンクリアーです。
最近まではGP1の方を使っていましたが、吹き付け後の研磨が不要なのでGP2に変えました。
これをペンタイプのエアブラシで吹き付けます。
IMG_1545.jpg

昔プラモデルを作っていたことがあったので塗装環境が整っていたのが幸いしました。
やはりラッカークリアとは全く違った光沢が得られるので非常に重宝しています。
ただ取り扱いはちょっと大変ですが・・・。
IMG_1544.jpg

塗装ブースです。
もうすでに生産が終了してしまったエアテックスのブラックボックス。
ちょっと組付け精度が悪いのでグリューガン等で補強してますが、上部に蛍光灯がついているので非常に作業はしやすいです。
IMG_1543.jpg

適当な瓶が無かったので昔使っていたサフェーサーの瓶を綺麗に洗浄して使っています。
大体1回の塗装で10cc程使います。
ちなみに溶液と硬化剤の比率は10:1です。

IMG_1539.jpg

IMG_1538.jpg

昔自作した塗装棒にアイを貼り付けます。
塗装棒にマスキングテープを貼り付けてこれでアイを固定します。
もっと簡単な方法があればいいのですが・・・。
いまのところこれ以外に方法がありません。

今回はパールも入れてみましょう。
Mr.クリスタルカラーを使用します。
IMG_1540.jpg

色々種類はありますが今回はこのルビーレッドにします。
IMG_1541.jpg

これらをプラモデル用のペイントミキサーでよぉーーく混ぜまず。
泡がたっても問題ありません。また硬化時間も長いので途中で硬化する心配もありませんので十分に混ぜます。
しっかり換気しながらウレタンクリアを塗布します。
ウレタンクリアのコツは「垂れる寸前まで塗れ!」ですが、ホントに垂れます・・・。
垂れてC RANK行きになったアイも数点・・・まだまだ修行不足ですorz
元々クリア塗装はかなり苦手で、普通のガイアカラー等では垂れたことは無かったのですが、いかんせん透明なものを塗るので光に照らしながらよく見ないとダメですね。
また、垂れを恐れてクリア塗布不足の物も・・・。
とりあえずエアコンプレッサーの空気圧を低めにしてゆっくり塗ることにしています。

IMG_1553.jpg

クリアを吹いたアイをドライブースという名の食器乾燥機に入れます。
これも昔自作したもので、Amazonで購入したのですがレビューも「食器乾燥機としては殆ど使えないがドライブースとして最適!」というコイズミの食器乾燥機です。
食器を立てるための仕切りがあったのですが、これらを全て切り取り、平らにするためにホムセン等で売っている人工芝?を入れて、百均で売っている穴開きの物入れを裏側にして配置、丁度いい具合に塗装棒が刺さるようにしています。

クリアを吹き終わったら、硬化時間がありますのでその間エアブラシのメンテナンスです。
IMG_1552.jpg

これの前にウレタンシンナーをカップに入れて「うがい」をさせます。(エアブラシ うがいで検索すると方法が載っています)
エアブラシを分解してウレタンシンナーに漬け込みます。
カップはゴムワッシャーがあるので、長時間漬け込むとワッシャーが傷んでしまうのである程度のところでカップだけ取り出し、特に分解できないノズルのついているパーツ部分を念入りに漬け込みます。
普通のガイアカラー等と違い、ウレタンクリアは粘度がありますので中に残ったクリアが硬化してしまいエアブラシが壊れる可能性があります。
エアブラシはエアテックスのBeauty4+を現在使っておりますが、その前に使っていたBeauty4はこれが原因で故障、現在修理見積をとっているところですが、高かったら諦めるつもりです・・・。

さあいよいよ仕上がります!
・・・の前に、その3に続きます。

ドール レジンアイ作成工程 その1

皆様初めまして!
最近アイデザインからアイ作成を完全に任されるようになりましたとらこと申します。
まだ試行錯誤ですが、アイ作成の工程を紹介したいと思います。
使っている用品はこんな具合です。
IMG_1533.jpg

まずはエポキシでアイのレンズ部分を作ります。
IMG_1520.jpg

エポキシは硬化時間が長いので、ゆっくりしっかり混ぜます。
素早くかき混ぜるとエアが入ってしまいます。混ぜても硬化剤の筋が見えなくなるまで、液が透明になるまでやります。
混ぜが足りないと硬貨不良を起こします・・・。
IMG_1517.jpg

ピンボケなのですが、赤丸のところが硬貨不良を起こしてしまいました・・・。
赤丸のところはベタベタしててどんなに待っても硬化せずベタベタしてます。
使い物にならないので残念ですがこれは破棄します。

IMG_1524.jpg

エポキシをシリンジに移して慎重に押し出してシリコン型に流し込みをします。
通常の硬化時間は時期によっても違いますが、1日~1日半と言われておりますが、ここでチートアイテム(笑)の、
IMG_1531.jpg

タオルウォーマーを使います。
これを使うとなんと硬化時間が4~5時間で済みます!
これからの時期を考えて導入しました。
タオルウォーマーは大体1万円程度の物で十分だと思います。
私はヤフオクで3480円の7.5Lの大きさのを購入しました。
シリコン型が5つギリギリ入るサイズですがなかなか重宝しています。
密閉空間になるので硬化中の埃等のゴミが入る心配もありません。

さてレンズ部分が硬化したらいよいよアイを貼り付けます。
IMG_1548.jpg

IMG_1549.jpg

再びエポキシを混ぜて液を作り、カットしたアイを浸して硬化したレンズに張り付けます。

IMG_1546.jpg

で、再び硬化させます。
硬化したら今度はレジンキャストEXで白目の部分を部分を作ります。
これは硬化時間が物凄い短いので大変です。
写真撮ってる暇がありません(笑)

その2に続きます。
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bout86

Author:bout86
RusH HouR ドール部門のブログです。
ドール用のカスタムヘッド(ドルフィンドリーム)、ドール用アイを製作しています。
主にヤフオク等で活動しています。

★アイ販売サイトを立ち上げました★

アイ販売サイト
https://rushhour.thebase.in/

RusH HouR HomePage
http://www.rushhour.xyz/

Twitter
rushhour_doll
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